味噌工業協同組合の歩み   醤油味噌工業協同組合の歩み
第1期〜第5期 第6期〜第10期 第11期〜第15期 第16期〜第20期 第21期〜第22期

 
▼第16期(昭和43年4月01日〜昭和44年3月31日)
  倉庫の建設を協議
 原資材及び商品の取扱も年々増加し、38年7月より共同購入をはじめた業務塩の区外配達料も、運送費の上昇に伴い、組合負担も年々上昇しているため、役員会(昭和43.4.24)に於て倉庫の建設につき協議をなす。
 次いで翌5月の定時総会にて、取扱増による倉庫の狭小、経費(運送費)の負担軽減について詳細説明し、倉庫建設を可決した。この件は役員会に一任されたが敷地の今後の利用なども考慮し、永久倉庫の建設については疑問視される点もあり、総会で決議されたものの更に慎重協議することになって、実現するのは昭和48年となる。
  創立15周年記念式典
 創立15周年の記念行事が計画されて、具体的協議をはじめたのが昭和43年2月19日の第1回準備委員会で、その後協議を重ねて5月23日の定時総会に提案して、6月16日の記念式典を決定した。健全な組合として伸長出来たのは偏えに組合員の“和”であるが、業界発展の推進力となって今日まで、堪ゆまぬ努力と精進を重ねてきた工場従業員を中心とした、意義ある式典を実施したいとの意向が強く打出された。
 こうして全従業員が出席可能な6月16日の休日を選び、5年以上勤続の従業員表彰を行うこととなる。

  ◎組合創立15周年記念式
   と き 昭和43年6月16日(日)
   ところ 人絹会館にて

 当日は200余名(来賓29・醤油153・味噌31)の出席を得て記念式典が行われた。“君が代”斉唱に始まり、八木理事長の挨拶、業界物故者への黙とうに続き、木村専務理事が“組合15年の歩み”を詳細に報告した。
 次いで永年勤続従業員129名(15年以上56・10年以上25・5年以上48)の表彰を行い、来賓の祝辞に引続き受賞者を代表して、堂坂里美氏(マルチュウ醤油(株))が謝辞を述べて記念式典は終了した。式典終了後、木村専務が来賓の方々を足羽山に案内の後、準備の整った会場に入る。
 祝宴は味噌工協組・梅谷理事長の挨拶に続き、石川県直江理事長の乾盃によって開宴された。会場は身動き出来ない程の盛況となり、楽団の出演により余興続出、奇麗どころを交えての話もはずみ、盛会裡に終了す。

 ●当時を顧みて
 戦災(昭和20.7)に次ぐ震災(昭和23.6)に遭い、全体の50%近くの設備を失い、漸く復興を期した矢先に、組合解散(昭和28.8)の憂目を見ることとなる。然し、この度重なる苦難を克服して発足した組合が、創立15周年を迎え喜びのうちにも、当時を知る関係者の方々の感激は計り知れないものがあったと思われる。醤油味噌関係の業務に携わる者が1人でも多く、温かい心づかいと、お互いの心のふれあいを持つことにより、組合が一貫して提唱してきた“和”が生れてくる。その“和”が式典当日は、より逞しく、より大きく感じられた。
  東海北陸ブロック会の開催
 久し振りの本県でのブロック会は昭和43年7月18日、美浜町久々子“ひろせ弁天閣”にて開催。
 当日は約40名が出席し、三方五湖めぐり、美浜原子力発電所見学なども行い業界の親睦を図る。
  郵便番号の採用(昭和43年7月1日より)

 
 
▼第17期(昭和44年4月01日〜昭和45年3月31日)
  定款の一部変更と役員の改選
 昭和44年5月26日開催の第16回定時総会にて、定款の一部を変更すると共に、役員の任期満了に伴う理事及び監事の改選を行う。
 
  1、定款の一部変更について
   組合事業の増大と今後の組合運営を更に円滑に進めるため、役員の増員を下記のとおり承認可決す。
   (役員の定数) 理事 15名(現行8名)
           監事  3名(現行2名)
 
  2、理事及び監事の改選
   上定款変更に伴い、理事7名・監事1名を増員することとなって役員を改選、下記の諸氏が就任す。
   理事長  八木 六蔵(フク醤油(株))
   専務理事 木村九郎右エ門
   理 事  伊東 俊広
    〃   山元 菊丸
    〃   牧野忠兵衛(マルチュウ醤油(株))
    〃   古村 喜正
    〃   藤野 義雄(坂井醤油(株))
    〃   岩尾孫次郎
    〃   野村 重三
    〃   竹田 赳造
    〃   黒田 一夫
    〃   黒田 武雄(東部醤油(株))
    〃   杉谷 又助
    〃   橋本喜代史(橋本商事)
   理 事  大谷 尚 (員外・常勤)
   監 事  喜多川 融
    〃   松村 季夫
    〃   斎藤 直((株)相木屋商店)

   また総会後の役員会(6月2日)に於て、役員の担当部門決定につき協議の結果、下記4委員会を構成して、組合の運営に当ることとす。
  1、総務委員会 2、福利厚生委員会
  3、技術委員会 4、合理化対策委員会
  自動車賠償保険の取扱い
 組合員の自動車保有台数も増加しているので、火災共済保険・交通傷害保険と併せ、44年5月より自動車賠償保険の取扱いを行うこととなる。
  あすを築く婦人の集い開催
 県内婦人生活学校が44年度の研究テーマに“しょうゆ”を選定し、各学校での成果を発表する“あすを築く婦人の集い”(くらし“しょうゆ”を考える大会)が、昭和44年10月1日県民会館大ホールに於て開催された。
 県内には婦人生活学校が14校あり、毎年くらしに関係ある商品を取上げて研究してきたが、当年は“しょうゆ”をテーマとして取上げ、主として防ばい剤、甘味料、着色等の添加物の研究を重点に行われた。当組合にも協力方要請あり、各生活学校に組合員が出向いて説明したが、参考書片手に質問される熱心なご婦人もあって、組合では技術委員会を中心に“醤油についての統一見解”をまとめて出席するような状況で、生産者自体が勉強させられる数多くの場面を生じた。各地で開かれた学級は別記のとおりだが、約20回近くの研究会にはその都度助言者の立場で出席した。

  生活学級研究会の開催状況
   5.27 朝 日
   6.16 敦 賀
   6.20 大 野
   6.23 鯖 江
   6.27  湊
   7. 7 小 浜
   7.11 大 野
   7.12  〃
   7.21 順 化
   7.22 平泉寺
   8. 9 神 明
    〃  大 野
   8.11 中 央
   8.13 平泉寺

  当日は各生活学校が研究の結果を発表し、それにもとづいて下記メンバーによる対話集会が開かれた。
   各生活学校より      3名
   キッコーマン醤油(株)   2名
   県(衛研及び科学センター)3名
   県醤油工業協組      2名
    (八木理事長・木村専務)
   静岡県新生活事業団    1名
  学習資料(生活学級)のうち参考となるもの
  ○本県の1ヶ月の平均使用量(1人当り) 0.67リットル(3.7合)
   最高 平泉寺・今立(農村)の約0.85リットル(4.7合)
   最低 福井順化(市街地)の約0.35リットル(2.0合)
      (福井宝永0.54リットル、福井中央0.70リットル)
  ○しょうゆ以外の調味料は(昭和30年基準)4〜8倍だが、しょうゆは2分の1。
  ○よく消費されている価格 150円(平泉寺・朝日・今立)〜190円前後。
  醤油業構造改善事業の推進
 第1次近代化促進法の業種指定が44年4月5日附で効力を失うため、同年3月の全国醤油工協組連合会の臨時総会で構改事業(第2次近促法)推進を決議、早急に立案・計画することが決定した。
  醤油工場の巡回指導報告会
 一昨年に引続き、県工業開発課より三屋主事、児玉診断員が派けんされ、9月2、3両日にわたり4工場を巡回診断、その結果につき経営指標等を作成、10月21日報告・指導をかね講習会を開催した。
  従業員慰安旅行は万国博見学
 第8回目の従業員合同慰安旅行は3月20、21両日にわたり開催中の万国博見学を実施。

 
 
▼第18期(昭和45年4月01日〜昭和46年3月31日)
  構造改善計画について
 昭和44年3月全国醤油工協組連合会が、構造改善事業の推進を決議してから、アンケート調査、会合による意向調査など、協議を重ねた結果、協業化1、業務提携5、その他取引改善、技術改善への参加など集計がまとまり、県主催の構造改善合同会議(昭和45.7.27)が開催された。当日は県・北陸農改局のほか、中小企業金融公庫、中央会なども出席、本県の構造改善につき説明し、県・農改局の承認を得て農林省に計画書を提出することとなる。全国醤油工協連より農林大臣に提出の計画が承認された時点で、1/2割増償却の特例適用を受けることが決定す。(45年12月23日承認を受ける)
  北陸醤油協業組合の設立
 第2次近促法にもとづく構造改善事業のうち、本県で唯一の協業化グループは、その後県の指導と中央会の協力を得て着々準備を進めていたが、昭和45年11月2日、参加者13名が出席して創立総会を開催した。
  食品工業振興協議会の設立
 県に対し食品研究所の設置を陳情してきたが、これに関連し米菓・醤油・酒造組合等が発起人となり、県内の食品関係組合を会員とする福井県食品工業振興協議会が設立した。当初は当組合に事務所を置き業務を行うも、現在は県工業開発課内に移行している。
(同協議会は昭和49年11月より福井県食品産業協議会となる)
  県味噌工業協組と合併を協議
 会館建設当時より味噌工協組との合併を度々協議してきたが結論を得ず、同問題の再燃により両組合役員会でそれぞれ協議の結果、昭和46年3月1日合同役員会を開催、土地・建物の共有問題、両組合の賦課金徴収の相違、原料手数料を含む収入額など、具体的に検討し意見交換を行う。

 
 
▼第19期(昭和46年4月01日〜昭和47年3月31日)
  定款の変更(脱退組合員への持分払戻)
 戦後地価が急速に高騰し、脱退組合員に対する持分払戻しの際、計算の基礎となる組合財産を時価により評価した場合、組合の運営を阻害し、取引先の利益を害するなどの弊害を生ずることも充分考えられるため、中小企業庁、中央会などの指導により、定款の一部を変更することとなり、第18回定時総会(昭和46.5.27)に於て協議下記のとおり変更す。
(県味噌工協組は昭和46年5月31日開催の定時総会にて定款変更す)

○定款変更後の新条文
  組合員が脱退したときは、組合員の本組合に対する出資額(本組合の財産が出資の総額より減少したときは・・・)を限度として持分を払戻するものとする。但し除名による場合はその半額とする。
  JAS認定工場の調査
 しょうゆの日本農林規格実施後、初の認定工場調査が、神戸輸出検査所担当官により9月1日より3日間行われた。調査対象工場は下記のとおり。
  フク醤油(株)、マルチュウ醤油(株)、坂井醤油(株)、東部醤油(株)

 また昭和46年9月30日までに、JAS認定・承認申請書を提出し、従来の認定工場は同年10月31日を以て消滅することになる。(認定証は10月末農林省より交付)
  第1回ボーリング大会の開催
 スポーツと言えばボーリングを外すことが出来ないような時期で、土曜・日曜などはゲームをするのに2〜3時間の待時間は当然であり、テレビでは一週に数回放映されるボーリング全盛時代、組合の行事には何の抵抗もなく加えることとなって、昭和46年10月10日、北陸ボーリングセンターで開催された。それこそ老いも若きも一緒になってゲームを楽しんだ。参加者約50名で覇を競ったが、やはり軍配は若者に上り、3ゲーム422の好スコアで笹木和男君((株)米五商店)が、H・G賞(190)と併せ栄冠を獲得して大会を終った。当日は大会終了後、引続き麻雀大会を開催。(当時のゲーム料は250円)
  塩代金の納入方法変更
 塩の共同購入に伴う代金回収は福井塩業(株)に一任していたが、昭和46年11月1日より組合が他の原資材代金同様集金することとなる。
  協業化工場、操業開始
 構造改善事業により協業化し、昨年末設立された北陸醤油生揚協業組合は設備の設置を急いでいたが、昭和46年12月3日落成式を行い操業開始。同工場は生揚げまでの工程を協業化したもので、今後は生揚しょうゆを出荷することとなる。

 
 
▼第20期(昭和47年4月01日〜昭和48年3月31日)
  経費負担率を変更
 会館建設後の経費負担は一定の比率(醤油70・味噌30)により処理していたが、両組合間で協議の結果昭和47事業年度(昭和47.4)より、醤油65%・味噌35%の比率にて共通経費を負担することとす。また監事会の要望により経費の会計処理(税金・償却を除く)を本年度より改める。
 (共通経費・雑収入(味噌負担分)の両立は、醤油支出(負担)額を損益計上(共通経費より味噌分控除することに変更)することになる。
  役員の改選
 第19回定時総会(昭和47.5.31)に於て、任期満了に伴う理事及び監事の改選を行い下記のとおり選出される。
  理事長  八木 六蔵(フク醤油(株))
  専務理事 木村九郎右エ門(北陸醤油(協業))
  理 事  伊東 俊広((株)山さきや)
   〃   山元 菊丸
   〃   牧野忠兵衛(マルチュウ醤油(株))
   〃   古村 喜正
   〃   吉田 文治
   〃   石塚 恒
   〃   野村 重三
   〃   竹田 赳造
   〃   黒田 一夫
   〃   杉谷 又助
   〃   黒田 武雄(東部醤油(株))
   〃   橋本喜代史(橋本商事)
   〃   大谷 尚 (員外・常勤)
  監 事  喜多川 融
   〃   吾田 英一
   〃   斉藤 直((株)相木屋商店)

 なお総務・技術・福利厚生の委員選任は理事長に一任。
  土地交換を協議
 西部区画整理後の敷地が長方形となり、倉庫設置後の出入りを考慮し、北側敷地と会館隣接地の交換につき、隣接地所有者と再三交渉するも譲渡意志なく、現在の敷地利用による倉庫設置を検討することとなる。
  島根県醤油工協組への研修
 総務委員会を6月に開催、原資材の共同購入を更に促進するため、全組合員の原資材の購入実態を調査すると共に、原資材の斡旋を活発に実施している島根県醤油工協組への研修を計画、同組合福田氏の快諾を得て総務委員及び職員7名が7月6日松江市に出向く。
 当日は同組合の財務諸表をはじめ運営状況についての詳細な説明とご教示により、その後の組合運営に際し大いに参考に出来たことを感謝し、心からお礼申し上げたい。島根県の場合、本県同様生産規模の小さい工場が多く、当時の組合員数131名と本県の2倍の多人数にもかかわらず、剰余金の内部保留によって余裕ある運営を行い、原資材斡旋による手数料の収入比も非常に高く、組合員の理解ある協力によって堅実に組合を運営されていることが印象に残っている。
  しょうゆのJAS規格改正
 かねて検討中のJAS規格改正により“特級”が設けられ、第1回特級審査会は名古屋で開催(昭和47.10.5)
  甘味料等添加物の共同購入
 原資材購入の実態につき調査の結果、添加物については材料問屋を通しての購入が殆んどであり、甘味料、保存料等の共同購入実施を決定して、昭和47年10月より斡旋を始める。
  脱脂加工大豆の大暴騰
 大豆の異常な高騰(屯5万円→20万円、詳細は味噌の項)により、脱脂加工大豆も短期間のうちに2倍余に上伸し、加えて容易に入手出来ない状況となる。当時の組合発行の相場表によると、下記のような上昇を辿っている。
 47.11.28 37.5瓩に付 1,900円見当(銘柄によっては価格不明)
 47.12.22   〃   2,600円 〃(     〃     )
 48.1.2    〃   3,500円 〃
 〃 2〜3月   〃   4,500円 〃
 〃   5月   〃   3,900円 〃  
 大豆の異常相場のため、政府の指令で大豆50,000屯がメーカーより放出されたが、搾油する大豆が減少する悪循環を生じた。2月には木村専務ほか3名が大阪に出向いて味の素・向陽商工・鶴屋商店などと脱脂加工大豆の確保につき交渉した。また組合員の4〜6月分申込のうち、4月分の全量確保に全力を挙げ、同月分申込数量に対し申込保証金(屯当り50,000円)を2月末日までに徴収して、申込破棄に備えたことが思い出される。
  醤油の販売価格改定
 上述の脱脂加工大豆の暴騰に伴い、昭和48年1月より約25%(卸価格45円見当)の値上げを行った。この結果、小売価格は1.8リットルに付60円見当の値上げとなる。

 
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